北海道弁かるた

北海道弁って、かるたになるくらいあるんですか？
と突然、友達から聞かれた。
北海道の方で盛り上がってるご当地もので、北海道かるた
といって、北海道弁のかるたらしい。

自分は北海道出身だけど、すでに東京での時間の方が
長いから、北海道弁と言われても、とっさに出てこない。
……ええと、北海道弁ですか？って、その時すぐに頭に
浮かんだのは、北の国からの田中邦衛さんが演じている
五郎さんの北海道弁だった。北海道弁と言われて、
父や母のことではなく、五郎さんが浮かんで
しまうって…、私だけだろうか？

正直にいうと。東京に出てきた時に、私はさっさと、
東京の言葉に切り替えた。
北海道弁なんかしゃべって、田舎をひきずっていたら、
東京のスピードについていけないと思ったからだ。
（笑）今は思わないけれど。
だから、ほんと、正直に言うけど、北海道弁はその時に
たぶん忘れた（笑）
だって、北海道より東京！って、思って出てきたのだから。
おかげさまで？見事に北海道弁を話していた自分のイメージがない。
うふふふ。だから。北海道弁は、ほんとに北の国の五郎さんから
学んだような気がしている。
きっとこんな私を、「なにさぁ、はんかくさい」って、
北海道の人は言うかもしれない。ちょっと言われたいかな。
…はんかくさい…は、バカなことを言ったときに使う、
突っ込みの言葉で、ばかみたいって意味だったような
気がするけれど……自分がほんとにこの言葉を使って
いたという実感がない。使ってましたっけお母さん？
はんかくさいなんてねぇ…。

あああ、だんだん、思い出してきました。
この言葉、子供の時から大嫌いだったんでした。
子供ながらに、なんか、スマートじゃない
響きが、たえられなかったんでした。
使うのもいやだったし、誰かに言われるのも
いやだったのです。（笑）ああ、今でもなんか、
みょうな感じ。
いったい、過去にはんかくさいで何が
あったのでしょう。
でもでも、はんかくさいさへ気にしなければ、
北海道は大好きな故郷です。

さっそく、このかるたと北海道弁のことを調べてみた。
そして、ほんとに、ほんとに、忘れていたことだけど、
意外とすごいことを思い出した。
北海道弁にははんかくさいだけではなく、ほかにも
なまら〜、だはんこく、すっかい…なんて言葉が
あるんだけれど、自分はそのどれもがきらいだったのだ、

はははは。わかった。
私はたぶん、この北海道弁がきらいで北海道を
逃げ出したのだ。

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