ありふれた奇跡。

フジテレビのドラマ、「ありふれた奇跡」は、
子供が、やばい！と言いながらはまっていたドラマ。

やばいは、困ったことが起きた時よりも、
最近は圧倒的に感激した時に使われることが
多い。子供も「感激」の意味で使ったのだ。

どんなことがやばいかって言うと、
言葉である。

脚本は山田太一さん。

ふぞろいの林檎たちを書いた方。
山田さんのドラマは、日常の中のごく普通の
シチュエーションの中で、普通の人たちが、微妙な間合いの
噛み合わない台詞を交わすのが面白いんだけれど、
子供には山田さんのドラマアは初めての体験で、
他のドラマにはない、その間の取り方が新鮮だったらしく、
完全にとりこになってしまった。
毎回、やばい、やばいと言いながら、興奮して観ていた。

時代は巡るのだろうか‥。でも、そうだとしたら、
悪くない。

ありふれた奇跡の奇跡。

今日、自分はひどい勘違いをして、
人に迷惑をかけた。（マジのやばい）
そういうことが起きてしまったことを
不運と思った。

しかし子供は不運ではなく、それは油断だと言う。
もっと注意すれば防げたはずのものは、不運とは
思わない。不運とは防ぎようのないことが
起きた時に思うことだと言う。

子供にがんばってと言われることがたまにある。
あまり、がんばってという言葉が好きではない。
私があなたのためにがんばりたいとは
思うけれど、あなたは何故がんばってと言うのか‥？
と思ってしまう。
どうしても、「一応がんばって」と言っておこうみたいな、
お約束の「がんばって」にしか聞こえないないのだ。

その子供が、初めておざなりでも気休めでも
ない、相手を叱咤激励する意味での意見を言った。

がんばろう。


ほんとに申しわけないことをしました。