[めきし子 ] さんのブログ
しっぽ…。犬を観察してみてほしい。本人の一部なのに、本人(本犬)が望んでいないことをしているように見える。このブログも、ちょっとそんな期待がある。しっぽの先で、本人が望んでないことまで書いてしまう…かも。(c) MexiCo[めきし子]
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今日なんだけど…。
うまいのに、脱力系。
たぶん、好きだと思う。 コルコバード 初のクリスマスライブ! (ちょっと早め) 12 / 17(水) Corcovado http://www.corcovado.cc/pages/discos/Bossa2001.html 視聴できます↑ 宮田誠 Vo.&G. 八反田リコ Vo.&Fl. (ウォターボーイの↑振り付け師) 井上昇 Tb. 中根信博 Tb. 草間信一 Key. 藤谷一郎 B. 坂東邦明 Per. 村木次郎 Ds. 恵比寿 天窓 Switch START : 19:00 前売り:2500yen +1drink 当日 : 3000yen +1drink 空耳スト、安斉肇が、 六本木で親子展やってます。 ピカソの六本木に殴り込みかい?って 思ったら、終わってました(笑) 安斉さんのお父さんは、 総理大臣とかも描いてしまう 肖像画家安斉知行画伯と聞いてます。 今、日本では、二世議員の ことが取りざたされています。 これを見ると、 昔から言われている、 餅屋餅屋とか、門前の小僧さんとか、 いい意味の、なんかとうちゃんが そうだからって、ことを 感じるかもしれません。 それほど絵に興味がない人でも、 そういうのって意外と面白いのでは。 私は、好きです。そういう、へえーーなこと。 それと、一年置きに開催される 竹中直人の匙加減第三弾。 岡田利規の脚本で 三人の女 本多劇場で公演中。 竹中直人さんが、お芝居や映画に起用する 女優さんって、意外とそのあと、面白い感じで 出てきたりするのですが…。そんな感じしないですか? だから、 いつも 竹中さんが使う女優さんが、 気になります。 匙加減第一弾「唐辛子なあいつ」では、 木村佳乃。 前回の匙加減「そう。」では、 金子さやか…。 23才で、東京のおじょうちゃんで、 気さくで、タフで、かわいい人でした。 どうしたかなあ…? とても楽しみです。 そうして、今回は佐藤直子。 匙加減の(笑)三人めの女です。 劇団「円」の元女優さん。 最近の岩松了さんのお芝居では かなり常連さんです。 どう言ったいいのかなあ。 木の実ナナさん以来の、 純粋ジャパニーズだけど、 エキゾチック系。 小顔で、キュートで、年齢が増すにつれ、 さらに、さらに オーラが強くなっています。 一度会ったら、忘れられない顔です。 夫の矢沢幸治さんも出演します。夫婦が同じ舞台に いるという、めずらしい現象です。 そういう感じも加味しながら、 観るのもいいかもしれません。 って言っても、あっと言う間に 劇団チェルフィッチュ(Chelfitsch) 2005年岸田國士戯曲賞回受賞。 ■演出:竹中直人 ■東京公演 佐藤直子 矢沢 幸治 荻野目慶子 ■スタッフ演出補:矢沢幸治 照明:日高勝彦 音響:藤田赤目 舞台美術:安斉肇 衣裳:兼子潤子 演出助手:伊達香苗 舞台監督:木村 力 宣伝美術:坂本志保 PR ジャンボ!! 安斉香代子の写真展 MBILI MBILIとは、東アフリカで使われている スワヒリ語で数字の2のこと。 90年のアフリカ旅行から写真を 取り始め、2008年、安斉香代子さんは、カメラマンとして第2ランドに 入ったという意味。 彼女の写真を見ていて時々思うのは、 ものを抽出する視点が特別だということ。 それは子供が街の繁華街の店先に貼ってある 小さなガチャピンのシールを見つけるような 才能と似ている。街の雑多なデコレーションの中で 小さなガチャピンのシールを何故見つけられるのか? あまりに不思議で、一度子供に聞いたことがある。 そうしたら、ガチャピンだけが、すーーと目に 入ってくるんだと言っていた。 うらやましい!!そんな幸せな。 ガチャピンだけが、くっきりと見えてくるなんて…。 安斉香代子さんの写真にも、同じようなことを 感じる。街の中で、子供が「あ、ガチャピン!」と言ったときの興奮と 同じような感じで彼女はシャッターを切っているのではないだろうか…。 彼女が街の中で、あっ!と思った瞬間の、 1/60 とか、1/125 とか、そういう 興奮の「あっ!」なもの。 それは、言葉では言えない。 やはり、写真でしか、伝わらない。 時間があったら、ぜひ。 明日(金)は、奥田民生さんのライブも神奈川県民ホールであります。 早めに行って、安斉香代子さんの写真展を見て、奥田民生ライブって いうのもよいのではないでしょうか…。 MBILI 2008 安斉香代子写真展 神奈川県民ホールギャラリー http://www.kanakengallery.com/
黒皮の財布。
もう少し早く。もう少し遅く。 人の人生はタイミングや出会いによって 左右される。 それがよい出会いなら、よいタイミングなら それがよい出会いなら、よいタイミングなら 運がいいと言われる。 しかし、アンラーッキーなものも、 そういう出会いから生まれる。 今うちにある、黒皮の財布も そういうアンラッキーな出会いが 始まりで、巡りめぐって偶然 息子の手に渡り、うちにやってきた。 その財布のほんとうの持ち主は、わからない。 わかっているのは、旧日本兵の財布ということだけ。 それを息子に渡したのは、この夏まで息子が 通っていたアメリカの大学の音楽教師。 この財布は、音楽教師の父が太平洋戦争で不幸な 出会いをした日本兵の持ち物だったのだ。 太平洋戦争の時、教師の父は戦地で部隊から 一人はぐれてしまい、身を守るために近くに あった塹壕(ざんごう/敵から身をかくすための穴)に 飛び込んだ。しかしそこに、やはり部隊からはぐれた 日本兵がいた。教師の父は、自分を守るために発砲した。 発砲しなくては、自分が殺されるだけ。 そして、日本兵が死んで、教師の父が生き残った。 教師の父は、死んでしまった日本兵の持ち物から、 このお財布だけを持ち帰った。 お財布には家族の写真とかが入っていたそうだ。 どうして持ち帰ったのか? 発砲しなければ、自分が死んでしまう。 それが戦争。しかし教師の父は、その現実を 簡単に処理できなかったのではないだろうか…。 だからその兵士のものを持ち帰えった。そして、 そのまま60数年たってしまった。それ以上、何もできずに。 もしかしたら 教師は、時々父からその話を聞き、 家族としてずっと、心にひっかかっていたのかもしれない。 そんな時、たまたま日本からアメリカに来た 子供に、ドラムを教えることになった。 教師の父は90代で、記憶もあいまいになってきていた。 その教師も、60をとうに超えていた。 だから、きっと、そういう意味で、息子と出会ったことは その教師にとっては、何かの出会いだったのだと思う。 教師は、最後の自分の授業の日に息子に この財布を手渡した。 教師から、どうしたいとか、いっさいなし。 息子は、それをだまって受け取った。 息子は、財布を日本に持ち帰った。 日本に戻ってきた息子から、その財布を見せられた時、 私は息子に、なぜ断らなかったのかと尋ねた。 正直、そんな重い曰くのあるものが、 うちにやってくるのは、歓迎できなかった。 無念の思いのまま亡くなった日本兵の 持ち物だ。幸せなイメージではない。だから、 その教師の行動がひどく無責任に思えて腹がたった。 でも、息子はそのお財布に暗いイメージをまったく 持ってなかった。 むしろ、自分が日本に持って帰ってあげて、 先生も、先生のお父さんも、そして、 お財布もホッとしているはずだというのだ。 うん。確かに。先生はともかく。 財布は日本に戻れたわけだから……。 この秋、フジテレビで始まったエチカの鏡という番組の 一回目の放送で、徳山ダムの底に沈んだ徳山村の おばあちゃんカメラマン増山たづ子 さんの話が紹介された。 増山さんは、夫と息子を戦争で失った方で、 夫が亡くなったことを認められず、夫が戻って来た時の ために、ダムの底に消えてしまう村の写真を残そうと、 写真を撮り始めた。 なぜ増山さんは、夫の戦死を受け入れられなかったのかと 言えば、遺骨も、遺品もなかったからだった。 息子の持ち帰った財布も、また、誰かの遺品なのだ。 残念なのは、音楽の先生の父上が高齢なために、お財布に 入っていた写真などの所在がわからず、身元の探しようが ないことだ…。 アンラッキーな出会いから始まった黒皮の 財布は、息子と先生の、アメリカと 日本の別な出会いを作った。 今日は、息子の23回目の誕生日。 12月8日は、偶然にも、太平洋戦争 勃発の日。 1941年12月8日。あの真珠湾攻撃の日なのだ。 わずか60数年前、まだ日本の若者たちは、 そういう日々の中にいた。 私も息子も当たり前のように過ごせてる毎日だけど、 財布のもつリアルなイメージは、 あの戦争がそんなに昔ではないということを 伝えている。 最後まで、ありがとうございます。 |
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