ある方のお別れ会で見たこと。

息子の同級生のお母さんが、5月に亡くなった。
今月、その方のお別れの会が、クラシックの
コンサートホールで行われた。

特別に親しくしていたのではないけれど、
13年を一緒にすごした父兄として、
また自分と同じようにご主人を
亡くされていたこともあって、
お別れの会に行ってきた。


お別れの会は、その方が10年ほど前から始めた
クラッシックコンサートの企画の縁で出会った
演奏家や指揮者によるコンサートがメインだった。
その中には有名な方もいれば、
まだ、これから世に出るひよこ達もいた。

その人は、父兄の中では、とても控えめな方だった。
しかし演奏家たちはその人のことを、明るく、
正義感にあふれ、とても頼りになる存在だと言っていた。


自分は夫を亡くしてからの数年間、人の好奇心の対象になって
いるような気がして、常に居心地の悪さを感じていた。

その人も、そういうわずらわしさを避けるために控えめに
していたのかもしれない。


お別れの会に参列して、その人が、
子供とも、亡くなった夫ともまったく関係のない世界で、
のびのびと自分らしさを発揮しながら仕事をしていたことを
知ってうれしかった。

さっき調べたら、明日8月1日はその方の54回めの誕生日のようだ。

心からご冥福を祈りたいと思う。

自分もできることをやろう。人に関係なく。