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[めきし子 ] さんのブログ しっぽ…。犬を観察してみてほしい。本人の一部なのに、本人(本犬)が望んでいないことをしているように見える。このブログも、ちょっとそんな期待がある。しっぽの先で、本人が望んでないことまで書いてしまう…かも。(c) MexiCo[めきし子]
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ようやくクマリタ社長のオフィスの前。

ひつじが、ドアの横にあるインターフォンの
ボタンを、あのひつじ手袋の手で押した。


スピーカーから、人の声がして、いきなり

「おおかみさんじゃないしょうこ
お手てを見せなさい」

と言う。

えええ?おおかみ>>>>?

ひつじの執事は言われた通りに
小さなのぞき穴にむかって手をかざした。

ドアの向こう側で、ガタゴト音がする。
よいしょ
と、言う声も聞こえた。
そして、ドア越しにはあ、はあ、と言う
あらい息使いが聞こえる。

(笑)想像だけど、誰かがふみ台の変わりに
イスをドアのところまで運んできて、その上に
上がって、のぞき穴からのぞいているような
そんな感じ…。

なかなかドアが開かない。
もう、のぞいてるんじゃないの?
ひつじは待ちきれなくて、ドアをどんどんと
叩き始めた。

「もう一人いるでしょう」

再び、スピーカーから声がした。

「えええ?わたしも?」
どうやら、ドアのむこうの誰かは、
めきし子さんにもおおかみさんじゃない
しょうこを見せろと言ってるみたいだ。

のぞき穴からは、手だけじゃなく
全身が見えてるはずだけれど…。

こんなとこで、むきになってもしょうがない。
めきし子さんは、ひつじと同じように
のぞき穴に向って、手をふって見せた。


d773bb46.jpg


めきし子さんの中に、ちょっと、イラっとした
気分が生まれた。
めんどうくさいよぉ。この人たち。
やばい!なんか……
がるるるるぅ〜〜〜って
言ちゃいそう!


カチャ。

やっと、ドアが開いた。

クローバー…さらに続く!!
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クマリタ社長、久しぶりの登場です。

ひつじのしつじ、覚えてますか?
めきし子さんを迎えに来たはずが、一人でエレベーターに
乗っていってしまった、おかしいひつじ。

…予測つかないひつじの行動に、
すっかり面食らっためきし子さん。
一度、前にもどって、ぜひひつじを思い出してください。
http://marimoko.blog.shinobi.jp/Date/20080420/1/
もしくは、[1]から読んでみてください。
http://marimoko.blog.shinobi.jp/Date/20080401/1/


クローバー……ひつじの執事のせいで、ビルまできているのに、
クマリタ社長に会えないまま、時間が過ぎている。

エレベーターが戻ってきた。

ドアが開くと、さっきのひつじが乗っていた。

「めきし子さん、お待たせしました」

「どういうことなの!」って言いたいのだけど、
ひつじにかまっていると、クマリタ社長との
約束の時間に間に合わなくなる。

それに、また、あの大きな黒目である。
この黒目にむかって、まともな質問をする方が
むずかしい。

なんでもない。社長に会うまでのしんぼうだ。
色々な気持ちをおさえてめきし子さんは、エレベーターに
乗り込んだ。

ひつじは背伸びをして、5階のボタンを押した。
あれあれ、6階のはずでは?


  1db4425c.jpeg


エレベーターは、すぐに5階に到着。

エレベターを降りたひつじは、何か言うわけでもなく、
無言でわきにある階段をのぼり始めた。

????なんで、なんで、なんで????


「あの~クマリタ社長の会社は、なん階ですか?」
めきし子さんは、おそる、おそる聞いてみた。

「るっふぁいでふ」
ああ、6階ね。
もう、このくらいはわかる。

「じゃあ、どうしてエレベーターで、行かないんですか?」
返事がない…。

めきし子さん、すぐに気づいた。
ひつじのしつじさんったら、精一杯背のびしても
5階が限界なのだ。

ぷふ。
6階に行くには、5階で降りて、階段を行くしか
なかったんだ。
ものすごーく、すましてるけれど、
まちがいなく、恥ずかしい(笑)にちがいない

こども…。


6階の一番奥に、クマリタ社長の
会社があった。

ひつじは、ドアの横にある、インターフォンの
ボタンを、あのひつじ手袋の手で押した。



クローバー………明日に続きますように
  初めての人は
代々木で働く、クマリタ社長[1]
から本読んでね。   
 
クローバー-----前回の話から。 


エレベーターの前でめきし子さんを
待っていたのは、ひつじのかぶりものをした、
子供サイズのひつじだった。
って、ややこしやーー。
ややこしやーーだ。

つまり、執事をひつじと勘違いしている
ひつじのかぶりものをしている
執事なのでした。わかりましたか?


         クローバー

ひつじがややこしいので、とんでもなく
時間がかかっている。

これからは、ひつじがおかしなことをしても、
ムシした方がいい。
ほんとは、もっと色々と観察したいけれど、
もう気にしない。気にしない…。

こういう時は、見ないのが一番。
だから、めきし子さんは、ひつじが視界に
入らないように、ひつじに背を向けるようにして、
エレベーターの前に立った。

背中の方で、またひつじがかしこまった
言い方で何か言った。でも、
かぶり物がじゃましてて、
意味不明。

「ふまれたちょうがおまたです」
…踏まれた腸がお股です?
ははは…
「クマリタ社長がお待ちです」
と言ってるんだ。今はムシ。

「チーン!!エレベータがまいりました。どうぞ。めきし子さま」

えええ?今、チーンって、自分で言いましたよね?

エレベーターのかわりにわざわざチーンという、その心は?

「はい。言いましたけれどぉ。それが?」

ひつじのでかい黒目
ピカピカで、くもってない。その全部で、
私を見て、それがなにか…と問いかけてくる。

いっけない!この目はかぶりものに付いて
いる目だから、うそんこの目だった。
この目を見つめても、なんの意味もないのだ。

でも、すでにたじたじのめきし子さん。
「ああ。いや。なんでわざわざチーンって言うのかなぁって?」

「言いませんか?」

なんで、そんなあっさり?きっぱり?

先生、知りたいなあ?

ええ…?エレベーター、先に乗っちゃうの?
まつなさーーーい!!
ほら、言いまちがえた。
ちょいまてーーーぇ。黒目ぇ!!
なんだよぉ!執事なのにぃ????…。
かりに執事ではなく、ひつじだったとしても…、
お客さまを、先にお乗せするのが、って…。

チーンのわけを答える理由がないひつじは、あきれる
((゚m゚;)めきし子さんを尻目にさっさとエレベーターに乗ると、バカ黒目でめきし子さんを見つめながら…………
「むえにはいりまーす」と言って、エレベーターのドアを閉めた。

ええええ。 なに、なに、なに…?
…予測つかないことが起きてます。

 できるだけ、早くに………クローバーつづくぅ。


-----昨日からの続き。
初めての人は[1]から本読んでね。
よかった。約束が守れて。


                     
クローバー
  
「めきし子さん。はるばる…ようこそ」

ひつじがそう言いながら、深々とお辞儀をした。
とても礼儀正しい。めきし子さんも
これはこれは…と思わずひつじにお辞儀をする。

いやいや違う。つい礼儀正しさに
つられてしまった。
礼儀が正しくても、ひつじのかぶり物の
子供はおかしいのだ
( ̄∩ ̄#

それに、ようこそではなく、わざわざと
言ってほしい…。

…変な間があった。

その時たぶん、めきし子さんは、けっこう
おっかなーい顔をしていたのだと思う。
こういう時は、きまずくするのに限る。

「あの…私は……です」

またひつじがうやうやしく何か言っている。
かぶりものせいで、声がもこもこしていて
聞き取りにくい。

「えええっ?」
、、めきし子さん、自分の耳に手を
あてて、聞こえないことを伝えると、
「わ、た、しぃ、クマリタ社長のひつじです」
と、今度は鼓膜がやぶれそうな大きな声。
なんだか、ちょっとキレぎみ。

うやうやしさは、どうしたんだ?


あわてて、耳をふさぐしぐさをすると、
「わたし、クマリタ社長のひつじです」
こんどは普通の声だった。できるじゃん!!

「ああ。やっぱり、ひつじでしたか?」
「いえ、ひつじです」
「えっ、ひつじって言いましたよ」
「ひつじではなく、ひ、つ、じぃ!!」

こんども…。びみょーにキレている。

ひつじだけど気が短いのかなあ?

「私はクマリタさまのひつじをして
おります…」

えええーーーっ?
ひつじじゃないぃ…執事???

「それ、しつじですよね」
「ちがう〜ぅ。ひつじぃ〜〜!!」
だから、なんで、そこでキレるの?
まるで、こども!!って。
ぜったい、子供。

もしかして、めきし子さん、
4月1日から、目がさめてないのかな?
明日にはつづかないけど
またすぐに………クローバーのつづく。

(C) めきし子
      クローバー
「もしもし、めきし子ちゃん?
フフフ。クマリタだけど…
ドキドキ
めきし子ちゃん。何してるの?待ってるのに」

「待ってるって、社長、約束してました?」

「いいから。いいから。待ってるからね。
23分後にね」 -----
前回の話から。



 …強引なクマリタ社長からの
電話で、めきし子さんは
またクマリタ社長の会社に来てしまった……


11時56分。クマリタ社長のオフィスがあるビルに到着。
たしか、オフィスは1階のはず…、なのに、
表示が今日は6階に変わっていた。
本当にうさんくさいなあ。

エレベーターをさがして、うろうろしていると、
「めきし子さん!!」と呼ぶ声が聞こえた。
声のする方を見たら、エレベーターがあって、
そこに
声の主がいた。

まて、まて、まて
なに?なに?なに?
……ひつじ?

ひつじ…というか…
正しくはひつじのかぶりものをした
子供サイズの何か…。

いや子供サイズなんて言う必要がない。
それはどう見ても、ひつじのかぶりものをした
子供でしかない。
そして、きっと、クマリタさんの関係者。

しかし、そのひつじなものは、
黒っぽい背広を着ていて、手には
ひずめの絵が描いてある手袋をはめていた。


ちゃあんとした、ひつじ?



なんで、ちゃーーんとした…ひつじ?

 
めきし子さんの気持ちの中の後悔占有率。
くるんじゃなかった……95パーセント。
来てもよかった……0パーセント。

からだが固まってしまって、わからない……5パーセント

いったい、クマリタさんは、めきし子さんと
何がしたいんでしょ。


できるだけ、明日に
つづく……… クローバー

(C) めきし子


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ありがとうございます。

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