ボクサーになった私

また夢の話だけど…。
ボクサーになった夢を見た。
ほんとうのボクサーだ。
右のアッパーが得意だった。
っていうか…、アッパーってなんだろう。
たしか、下から顎にスコーンっていくあの
パンチだと思う。
縄跳びがものすごくうまい。
ピュン、ピュンと音を立てて500回くらい
わけなく出来てしまう。
リングにあがる。
セコンドに、友だちがいた。
何か耳打ちするふりをして、
私の耳をぺろりとなめた。
あああ、ありえない。
驚いて何か言おうとしたら、
口に指をあてて、シーとやった。
ぜったいおかしい。
なのに、納得している私。
ボクサーの私は、赤のガウンを着ていた。
背中にＥＲＩとネームが入ってる。
ＥＲＩって…呼んでねっ！って、こと
なのかなぁ。意外とはずかしい。
でも、ほんとのところ、そう呼ばれたい
のかもしれない…、なんて自分に
思ってあげた。
…急に重大なことに気づいた。
ガウンの下の今日の私だ。
ボクサーだから、きっと、トランクス
しかはいてないんじゃないだろうか…。
どうする…。その場合、おっぱいを
グローブでかくすのか…？
ぷふっ。そうだ。おっぱいじゃなく、
脇毛をかくそう。おかしい！！
え〜〜っ、おかしくない。おかしくない。
そんなことは、普通しないでしょ。
……で、目がさめた。
さめた時、私は、自分でも驚くほど
にんまりしていた。